雨降る夜にシタールを 〜 「シタール~心を彩る音の流れ」

梅雨らしい雨が降る夜、会場は北インド発祥の伝統楽器「シタール」独特の美しい響きに包み込まれました。今回のロビーコンサートではシタール奏者、また大阪音楽大学非常勤講師である田中峰彦さんをお招きしました。

前半では北インド古典音楽の伝統曲を演奏してくださいました。演奏の合間には、シタールという楽器についてだけではなく、「雨のラーガ」のような季節や時間の名前がつけられたメロディがあることなどを、わかりやすく丁寧に解説もしてくださいました。

後半は司会の学生からのインタビュー形式でトークを行い、またお客様からの質問も受けながらゆったりと語っていただきました。田中さんの穏やかな口調で会場全体がアットホームな雰囲気に包まれ、インドの歴史や音楽について親しみを持つことができました。

 

最後にザ・ビートルズのメンバーが魅了され、曲に取り入れたことでシタールが広く知られるようになったことをお話しされた後、《ザ・ビートルズメドレー》を演奏し、会場は大盛り上がりでした。

会場にいた全員がインドに旅をしたような気分になる、異国情緒あふれる素晴らしい一夜となりました。

(2017年6月28日 豊中市立文化芸術センター大ホールロビー)

文:ミュージックコミュニケーション専攻 1年 大塚双葉