舞台マネジメント ゼミ

担当教員:松田 淳一

最終目標=イベントに必要な目標達成能力を身に付ける
目標達成能力は次の5つの能力を合わせたモノです。
#1 《目的を明確にする能力》
   目的とは「何が大事か」です。
#2 《ヴィジョンを具体的に思い描く能力》
  ヴィジョンとは「どんな形を願っているか」です。
#3 《目標を適切に設定する能力》
  目標とは「何をモノサシにするか」です。
#4 《計画を効果的に立案する能力》
  計画とは「能力・人間関係・お金・時間をどう使うか」です。
#5 《実行する能力》
  実行とは「何をしているか」です。

この全てに一貫性を通すのが、目標達成能力です。これらの能力を身に付けるために、次のようなアクションを起こします。
このゼミでは、オペラ、ミュージカル、演劇、ダンス、コンサート等の舞台作品を企画・制作・運営していく工程中に起こる出来事、または問題を解決してゆくスキルを学び、あらゆるシーンに対応出来るゼネラリストを育成するとともに、企画・制作及び、舞台技術に特化した領域のスペシャリストを、同時に育成していく授業を展開していきます。
このゼミでは、既に、ミュージカル、邦楽演奏会、ドリームコーラスコンサート等、他専攻とのコラボレーションを始めています。これらの依頼は、舞台進行、照明、企画、制作、音響等の部分的依頼から、企画プランニングから技術的な領域まで依頼されているモノもあり、多様な依頼内容になっています。それは、まさに業界で行われている仕事の現場と同じであるわけです。今後の方向性としては、依頼を受けたら断らないことと、同時に攻めていく態勢を貫いていきます。
その攻めの一つとして、「有料コンサート」の企画・制作・運営を積極的に行います。「有料コンサート」を企画・制作するということは、先に示した「目標達成能力を身に付ける」ことの実践となります。#1~#5までのミッションが遂行できれば、必ず結果が出るモノです。「有料コンサート」はイベントやプロモーション業界への就職を考えている人にとっては、貴重な実践の場となるはずです。

もう一つの攻めとして、「DAION クロスオーバープロジェクト」を立ち上げます。音楽のジャンルの壁を効果的に壊していきます。世の中に存在する音楽は全てジャンルとかカテゴリーに細分化されていて、その壁を乗り越えて、何か新しい楽しみ方があるわけではありません。これを打破するために、どんなジャンルでも演奏することが出来るフルオーケストラを学内で結成します。このオーケストラはクラシックだけでは無く、ジャズ、ポピュラー、演歌、民族音楽、歌伴等、仕事になるモノは何でもやるプロ集団を目指します。最終目標はアーテイストのバックオーケストラでツアーに帯同できるくらいのレベルを目指します。企画を創る学生においても、演奏する学生においても、大学を卒業してからの未来像により近づける道筋を創っていきます。音楽の単科大学を横に切り進んでいけば、全ての要素を含んだ巨大なカンパニーに変身出来るはずです。その第一弾が「クロスオーバーオーケストラ」です。そして、第二弾、第三弾と常にプロジェクトを作り続ける環境を構築していき、音楽ビジネスの世界で必要とされる人材を排出していきます。

●キーワード:音響/照明/舞台/有料コンサート/DAION クロスオーバープロジェクト