水素エネルギー×音楽=ヒップホップブラス!

大阪市北区、中央公会堂の目の前に位置する広場で、ミュージックコミュニケーション専攻プロデュース「水素×音楽プロジェクト」を実施しました。

「水素×音楽プロジェクト」は、大阪府成長産業振興室新エネルギー産業課より「水素エネルギーのことを音楽を通して広く知ってもらいたい」という依頼を受け、大阪音楽大学ミュージックコミュニケーション専攻の学生たちが企画とプロデュースを担当した音楽イベントです。

夏の終わり頃、大阪府の担当者から「水素エネルギーを音楽で」という難題を投げかけられ、これまでにないテーマを前に悩む学生たち。そして、皆で考えに考えた末に出てきたアイディアは、

「水素…すいそ…うーん…、すいそうがく(吹奏楽)」
「H2(水素)…HがふたつってHip Hopですよね…」

ほとんど脱力系のダジャレです。でもなぜか放っておけない、妙にワクワクするふたつのキーワード。ちょっと調べてみると、海外ではブラスバンドとラップの邂逅はさほど珍しくなさそうです。一方の日本ではあまりないカップリングのようで、これはきっと新しい挑戦になりそうな予感がします。

というわけで「吹奏楽」と「Hip Hop」というキーワードをミックスした音楽を「水素のテーマ曲」として実際につくっちゃえ!と動き出しました。さっそく大阪音楽大学ミュージッククリエーション専攻の学生に水素をイメージする楽曲の制作を依頼。そして完成した楽曲が、この日初のお披露目となった「H2+♪→H2Brass」です。

演奏は、大阪音楽大学の管楽器と打楽器を学ぶ学生たち。DJとラップはミュージックコミュニケーション専攻生。そしてゲストラッパー・Blue 3さんによるリリック&パフォーマンス。これがまたかっこいい!

さて、練習時間もタイトな中、本番の今日(11月18日)は雨のち曇り。野外ライブということもあり、頻繁に天気予報で雨雲レーダーを確認しながら、大阪府のスタッフたちと会場設営するコミュニケーション専攻の学生達。空は少しづつ好転し、ついに雨が止んだその隙に一気に機材をセッティングします。ちなみにこの日は水素で走行する車(FCV)がやってきて、PA機材などの電源をすべて水素エネルギーからの供給でまかなうことになっていたので、その接続も早々に行います。

そうこうしている間に、演奏者やミュージッククリエーション学生たちも到着。公開リハーサルを何度か行い、いよいよ本番。雨から曇りの天候で、しかも寒い!という悪条件でしたが、噂をききつけて来た人や通りすがりに足を止めてくれた人など、想像以上にお客さんが参加してくださいました。PAのトラブルなどありながらも、元気な楽曲とラッパー&演奏者のホットなパフォーマンスで盛り上がったひとときでした。

今後も「水素×音楽プロジェクト」は継続してゆくことになりそうですので、また情報が決まり次第、みなさんにお伝えさせていただきますので、Ch-Check It Out !

(2017年11月18日 大阪市北区・中央公会堂前水上劇場広場)
文:ミュージックコミュニケーション専攻 教員 久保田テツ