二韻三脚〜HipHopの魅力を伝える

9月21日(金)アートエリアB1にて、「二韻三脚」を開催いたしました。

ヒップホップの魅力をもっと多くの人に伝えたいという思いからこのイベントを行い、韻(歌詞)とフロー(歌詞のノセ方)の二本柱でトークを進行しました。

ゲストには、水素エネルギー普及のイベントで昨年度から私達の専攻と親交があるラッパーのBlue3さんをお呼びし、昨今、国内外のヒップホップシーンで話題のラッパーがなぜ注目を集めているのかという視点で、幾つかミュージックビデオを鑑賞しました。

そこで注目されているラッパーには、共通して確固たるスタイルというものがあり、特に異質なラッパーでお客様の興味を惹いたのは、「赤ちゃん婆ちゃん」という実の孫(16才のMC玄武)と祖母(68才のMCでこ八)で構成されたヒップホップクルーでした。そういったスタイルを幾つか見た上で、ラッパー達は何を歌い、何を伝えたいのかなど、歌詞を紐解き、ヒップホップにおいての歌詞の重要さを訴えました。

また、ゲストのBlue3さんには、自身のヒップホップ哲学とラップを少し変わった形で披露していただきました。オンビート、オフビートのビートとBPMが60のモノと95のモノをこちらで用意し、そこに同じ歌詞を乗せて聴き比べてもらいました。同じ歌詞でもビートによってアプローチが少し変わり、言葉の抑揚や間の取り方、発音が変化し、印象が大きく変わるということをお客様には理解していただきました。このような変化はヒップホップにおいてフローと言われます。

 

 

 

日本においてのヒップホップ人気はまだまだですが、来ていただいたお客様には少しでも興味を持っていただいたように思います。この文化を理解していただくためには、今後私自身このイベントを通じて多くのことを学ばなければいけないと感じました。

お忙しい中、来ていただいたお客様本当にありがとうございました。

(2018年9月21日 アートエリアB1)
文:ミュージックコミュニケーション専攻 3年 早川優