あなたの快感はどこから?~知れば知るほどハマる、音フェチの魅力~
7月10日(水)に京阪電車なにわ橋駅の構内地下にあるコミュニティスペース「アートエリアB1」にてトークイベントを行いました。今回は、ゲストに大所帯非楽器アンサンブルPOLY!の代表を務める江南泰佐さんをお招きし、昨今SNSなどから流行しているASMR(音フェチ)についての魅力に迫りました。
私自身、「ASMRとはなんぞや??」というくらいの知識量からのスタートだったので、イベントに向けての下調べや、江南さんとの打ち合わせをする重ねるごとに、新しい発見や吸収することが非常に多かったです。
イベント前半のトークでは、ASMRとは何なのか、SNS上で話題になった動画を紹介しながらお話しました。ゲストの江南さんには、ASMRなどの「音そのものと」と「音楽」の違いや、その境界線は一体どこにあるのかなどをお話いただきました。
後半の実演では、さまざまな瞬間の音をマイクで拾い、その音を会場の皆さんで耳をすませながら聴きました。本のページをめくる音、煎餅を割るときの音、缶ジュースを開ける瞬間の音、その中のサイダーを注ぐときの音などなど、さまざまな音のバリエーションを披露しました。ひとつひとつが一発本番なので、実演は必然と緊張しました。とても小さな音なので、その場は自然と静かな雰囲気に。会場の皆さんは耳をすませ、かすかな音を聴くことにとても集中されていました。
続いては、大所帯非楽器アンサンブルPOLY!(以下、POLY!)のワークショップで実際に行われる音の遊びを実演していただきました。POLY!では、その団体名にもあるように、非楽器–—日用品など楽器ではないものを使って音を奏でます。今回は、ラジオや口に含むと音が鳴るお菓子などを使い、それらが混ざり合ってできる「音」を堪能しました。中には、来場された方に手伝っていただき、音を聴診器で聴く場面も。普段混ざり合うことの無い音たちによるアンサンブルに、会場では驚きの声が上がっていました。
今回、ASMRの魅力が少しでも多くの方に伝わればと思い、このトークイベントを企画しました。自分自身、トークイベントは初体験だったので本番ではとても緊張しましたが、不思議な空間と貴重な時間を過ごせたことに感謝しています。
ご来場いただいた皆さま、ご出演いただいた江南泰佐さま、アートエリアB1の皆さま、本当にありがとうございました。
(2019年7月10日 アートエリアB1)
文:ミュージックコミュニケーション専攻 2年 半野聡理