ピアノの中を覗いてみよう!

今回、僕たちの班で実施した企画は、ピアノについてのお話を中心としたプログラムでした。その背景には、全国の書店員が選ぶ文学賞・本屋大賞においてピアノを題材にした小説が二年連続で大賞を受賞したことが挙げられます(2016年『羊と鋼の森(宮下奈都)』、2017年『蜜蜂と遠雷(恩田陸)』)。二作のなかでも特に前者は調律師が主人公で、普段はあまりスポットライトが当たることが少ない音楽の裏方についての物語でした。ピアノについてのトークイベントなら演奏者や作曲家に作品への印象や作曲の時代背景などを伺うことが普通ですが、メンバーからの発案で調律師をゲストにお迎えしてのトークという方向性を決めたところから企画がスタートしました。

幸運にも、昨年まで大阪音楽大学でピアノ構造論の教鞭を取られていた青山一郎先生をゲストにお迎えすることができました。青山先生との幾度かの打ち合わせを経て、「ピアノを扱ったエンターテインメント」「ピアノの構造」「ピアノの歴史」という三本柱で内容を考えました。本来は12月より前にイベントを予定していたのですが、本来予定していた9月に台風が直撃し延期になり、ずらした候補日は大学内の演奏会と被り日程を決め直し、6月から動いた企画が12月にまで延びたことで息の長い企画となりました。

当日は、青山先生にご用意いただいたプロジェクター資料をもとに進行役を務めましたが、青山先生の豊富な知識に圧倒されて相槌を打つだけのようになってしまい、進行役の難しさを痛感しました。そんな中、来場者にご参加いただいたクイズコーナーや、実際にその場のピアノを開けて構造を見るコーナーは予定時間をオーバーした盛り上がりで、イベント終了後も30分以上もお客さまからの個別の質問が途切れませんでした。アンケート結果も好評で、ぜひとも第2弾を!との声も上がりました。

今回僕たちの企画にご出演いただいた青山一郎先生、当日ご来場いただいたご来場者の皆さま、会場を提供してくださったアートエリア B1の皆さま、本当にありがとうございました。

(2017年12月16日 アートエリアB1)
文:ミュージックコミュニケーション専攻 2年 坂井威文